韓国の兵役服務の部隊の一つである「軍楽隊」。
韓国芸能人の兵役先として軍楽隊への関心が高まっています。
2023年以前は義務警察と並んで韓国芸能人の兵役先としてよく耳にする部隊でしたが、義務警察は2023年で制度終了のため比較対象からは外れました。
軍楽隊は各軍（陸・海・空、海兵隊）に置かれ、音楽による式典・広報・慰問などを担う専門部隊です。
今回は
軍楽隊(ぐんがくたい)がどういう部隊なのか？
どういう任務を遂行するのか？
なぜ韓国芸能人は軍楽隊に行く人が多いのか？
などをお届けします！
韓国の兵役「軍楽隊」とは？
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韓国の軍楽隊は、軍の公式行事や儀礼の場で音楽を担当する専門部隊です。
記念式典や追悼行事、国際交流の場などで演奏を行い、音楽を通して軍の広報や交流にも関わっています。配属は各軍の本部や司令部、師団などに分かれ、部隊ごとの規模や任務内容に合わせて活動しています。
演奏が主な仕事ですが、隊員としての基本的な訓練や規律は他の兵と同じです。配属先や任務内容は年度や部隊の方針によって変わることもあるため、募集条件や応募方法は最新の公式情報を確認してください。
軍楽隊は何をする部隊？
軍楽を演奏するために組織された部隊
軍楽隊の主な任務は次のとおりです。
- 式典・儀仗の演奏：国家行事や軍の公式行事での行進・国歌斉唱・ファンファーレなど。
- 広報・地域連携：広報演奏、地域行事や学校・自治体イベントへの出演など。
- 慰問・記念公演：部隊や関連施設での慰問演奏、追悼・記念公演の実施。
本来の存在意義は単純に音楽に関わっている部隊ではなく
命をかけて国を守る兵士の意識を軍楽によって奨励する
という目的や意義があるとされています。
主要任務は
- 式典・儀仗の演奏
- 広報・地域行事の出演
- 慰問・記念公演の実施。
演奏だけでなく、部隊訓練や規律遵守は他の兵と同様に求められます。近年は海外公演やオンライン配信などの広報機会も増えています。
各軍の軍楽隊
軍楽隊は陸軍・海軍・空軍・海兵隊の各組織に設置され、次のような任務で分かれるのが一般的です。
- 中央（本部）直轄：国家的・国際的な式典や主要行事を担当。
- 司令部・教育部隊：軍内部の行事や広報・地域行事を幅広く支援。
- 地域・師団レベル：地域密着の行事、上位部隊のサポート、公務での出演など。
といった任務の層で運用されています（年ごとに編成や任務分担は変動）。
陸軍 軍楽隊
祝日や国の記念行事、国立墓地での追悼、国賓歓迎、国際大会の式典など、政府・大統領府関連の主要行事を中心に活動します。
空軍 軍楽隊
空軍本部軍楽隊は韓国全土、済州島のイベントにも行くという軍楽隊です。
所属部隊だけでなく、近くの部隊を含め民間団体の軍楽支援要請などかなり忙しいのが空軍軍楽隊と言われています。
海軍 軍楽隊
韓国の海軍では海軍広報団という配属部署があるので有名芸能人は海軍広報団、楽器の演奏に長けている専門者(音楽家)などは軍楽兵への配属となることが多いようです。
海軍の軍楽隊は、国内外で行われる記念式典や公演にも参加し、音楽を通じて広報や交流の役割を果たしています。
韓国の芸能人と軍楽隊
軍楽隊には、K-POP歌手や俳優などの芸能人が配属されるケースもあります。これは芸能人が持つ音楽的スキルや表現力が任務に生かせるためであり、歌唱・司会・演奏・舞台経験などが評価されやすい職務だからです。
芸能人が多く見られるのは陸軍や空軍の軍楽隊で、ステージでの司会や歌唱任務、広報行事での公演に携わることもありますが、芸能人だからといって自動的に配属されるわけではなく、一般の志願者と同じく実技試験・面接を経て選抜されるのが原則です。
芸能人だからといって100％合格とは限らないのです
このように、軍楽隊は兵役中でも自身の専門分野を活かしやすい部署として人気があり、芸能人に限らず音大出身者や音楽関連の専攻を持つ志願者も多く集まっています。
軍楽隊での待遇と日常
軍楽隊の勤務内容は部隊によって異なりますが、基本的には一般の兵と同様の生活リズムの中で演奏活動や訓練を行います。
練習時間の確保や演奏スペースなど、音楽活動の環境が整えられている点が特徴で、所属部隊によっては国内外の行事に出演することもあります。
個人練習やアンサンブルの時間が設けられる場合もあり、兵役中に音楽の技術を維持・発展させることができる環境ですが、スケジュールや待遇は年度や部隊の任務状況によって変わるため、一律には定められていません
軍楽隊のイベント・演奏活動
軍楽隊は、国の記念日、国家儀式、軍の行事、地域のイベントなどに出演し、年間を通じて多くの公演を行います。
出演回数は部隊や年度により異なりますが、広報や文化交流の役割を持つため、一般の人々の前で演奏する機会が多いのが特徴です。
近年では、SNSやYouTubeを通じて演奏の様子が公開されることもあり、軍の広報活動の一環として注目されています。
公式演奏会や祝典演奏では、国内外の楽団との共演も見られ、軍楽隊は韓国文化を伝える大切な存在としても位置づけられています。
所属部隊によってイベント回数もかなりの差があるようです。
軍楽隊のハングル表記や韓国語の意味と読み方
ハングルで
군악대
と書きます。
韓国語の読みは
グナｸテとなり
意味は
군（ぐん）・・・軍
악（あく）・・・楽
대（て）・・・隊
意味もそのまま「軍楽隊」です。
※ローマ字：gun-ak-dae。
服務期間と配属条件
軍楽隊の服務期間は、他の兵科と同じく所属軍によって異なります。
- 陸軍・海兵隊：18か月
- 海軍：20か月
- 空軍：21か月
配属を希望する場合は、楽器演奏・歌唱・音響・作曲などの実技試験に合格する必要があります。募集楽器や応募資格、課題曲などは年度ごとに発表されます。
公式の募集要項では、年齢（通常18〜28歳）や身体等級などの基準が示され、音楽関連の経歴がある志願者が多い傾向にあります。
このように、軍楽隊は“芸能人専用部隊”ではなく、誰でも実力次第で入隊可能な専門職として位置づけられています。
軍楽隊の最新動向（2020年代〜）
2020年代に入り、韓国の軍楽隊はより開かれた文化活動へと進化しています。
兵力減少や少子化の影響もあり、軍の広報活動を担う部署としての比重が増しています。
近年は、SNSやYouTube公式チャンネルでの演奏動画配信、国際イベントや海外文化院での演奏出演など、音楽を通じた国際的な発信が増加しています。
こうした活動は、軍楽隊が「兵役」と「文化外交」を両立する存在として注目を集める背景にもなっています。
また、選抜方式や課題曲の変更、楽器構成の多様化など、時代に合わせた制度の見直しも行われています。
韓国の兵役「軍楽隊」の疑問に思いやすいことQ&A（FAQ）
「軍楽隊」について思いやすい疑問を短くわかりやすくまとめました。
Q.芸能人は優遇されているの？
いいえ。芸能人でも一般志願者と同じく実技試験と面接を経て選抜されます。職務内容が合致していれば配属されますが、特別な優遇制度は公式に設けられていません。
Q.志願すれば必ず軍楽隊になれる？
軍楽隊は競争倍率が高く、実技評価が重視されます。希望しても不合格となることもあります。合格後に配属先が決定される仕組みです。
Q.一般の人も軍楽隊の演奏を見られる？
多くの公演は一般公開され、無料で観覧できることが多いです。最近ではYouTubeなどでの配信も増えており、現地に行けない人も楽しめます。
Q.最新の募集情報はどこで確認できる？
兵務庁（MMA）の公式サイトに、年度ごとの募集要項・日程・課題曲・必要書類などが掲載されています。応募前に必ず最新情報をチェックしましょう。
韓国の兵役軍楽隊のまとめ
韓国の軍楽隊は、音楽を通じて軍と社会をつなぐ重要な存在です。
演奏技術や表現力を生かして兵役に貢献できる部署として人気があり、芸能人だけでなく多くの音楽家志願者が集まっています。
近年はオンラインや国際舞台での活動も増え、軍楽隊は「兵役＝義務」だけでなく「音楽文化の担い手」としての価値も広がっています
今後も制度の変化に注目しながら、最新の募集情報や公演活動をチェックしていきましょう。