ナクチ(낙지)→手長ダコ
ポックム(볶음)→炒める
「手長タコを炒める」でナッチポックムです。
ナクチポックムやナクチポックンやナッチポックムやナッチポックンと言われます。
似たような名前でナッセポックムというものもあります。
これはナクチ(낙지)+セウ(새우:エビ)+ポックム(볶음)で
「タコとエビの炒めもの」です。
今回はナッチポックムのご紹介です。
「釜山(プサン)式」とあるように「ソウル式」もあり
同じナクチポックムでも釜山(プサン)とソウルでは全く違うので
その違いについても書いていきたいと思います。
ナクチポックムやナッチポックンと呼び方の違いは?
これは韓国語の発音です。
낙지볶음(ナクチポックム)とハングルで書くのですが
読み仮名をつけるとすれば
낙(nak)지(chi)볶(pokk)음(um)です。
それをそのまま読むと「nakchipokkum」となりますが
なkちぽっくmの「k」は「な+k」のように言うので「ク」とはっきり発音せず「m」は口を閉じるように「ん」を発音する(よく例えられるのが「さんま」の「ん」)ので韓国人っぽく言うなら「ナッチポックム」が一番近いと思うのですが「なkちぽっくm」という読みのいい方が一番韓国語っぽい発音かもしれません^^
※この記事では「ナッチポックム」と書かせていただきます。
ナッチポックムの釜山式とソウル式とは?
手長タコを使っているというのは当然同じなのですが料理方法が全く違います。
見た目では釜山式は鍋、ソウル式は炒めものです。
~韓国人直伝!ソウル式簡単ナッチポックムのレシピ~
タコや野菜を唐辛子入りの調味料で炒めたものです。
ソウル式ナッチポックムの作り方は簡単です!
ソウル式簡単ナッチポックム【材料】2人分
◆◇材料◇◆
- タコ・・・300グラム
- キャベツ・・・2枚
- たまねぎ・・・1/4個
- ニンジン・・・1/2本
- 長ネギ・・・1本
- 青唐辛子・・・1本
- 赤唐辛子・・・1本
- サラダ油(炒める時に使用)・・・大さじ1
- ※長ネギは緑の部分と白い部分両方使います。
※たまねぎ、ニンジン、長ネギの緑と白の部分はそれぞれ
同じ量になるくらいが目安です。※青唐辛子と赤唐辛子はお好みで。なくても大丈夫です。
◆◇合わせ調味料◇◆
- コチュジャン・・・大さじ1
- しょうゆ・・・小さじ1
- 粉唐辛子・・・大さじ1
- ニンニクのみじん切り・・・大さじ半分
- ショウガのみじん切り・・・小さじ1
- 砂糖・・・大さじ半分
- 塩・・・小さじ1
- ごま・・・少々
全てボウルに入れよく混ぜ合わせておきます。
※上記は基本の分量になります。
味見をしながら増減しお好みの味に仕上げてください。
ソウル式簡単ナッチポックムの作り方
- 1.タコの準備タコは茹でて5cmの長さに切ります。
- 2.野菜の準備.野菜もそれぞれ5cmの太めの千切りにします。
青唐辛子を入れる場合は5mm幅の斜め切りにしておきます。 - 3.炒める熱したフライパンにサラダ油を入れ野菜を全て入れ強火で炒めます。
- 4.完成野菜に火が通ったら中火にしてタコと合わせ調味料を入れ炒めタコに火が通ったら完成です☆
ソウル式簡単ナッチポックムのポイント
*タコは固くなるので炒め過ぎないこと。
*仕上げにごま油を小さじ1とゴマ塩を振りかけてもいいです!
*唐辛子の量はお好みに調整してください。
*コチュジャンと粉唐辛子、しょうゆ、砂糖、みじん切りのにんにくが基本の調味料なのでお好みにアレンジしてください^^
- にんにくのみじん切りは合わせ調味料の分量外で適量用意して炒める際にフライパンにサラダ油を入れたタイミングで入れると香りが良くなります。
- 油を入れたらすぐに合わせ調味料を入れ先に香りを出して野菜を入れて炒めるという人もいます。
家庭料理的な存在のナッチポックムなので「こうやって作らなければいけない!」という決まりはないということですね^^
韓国の唐辛子は辛くない!?
韓国語で唐辛子は고추(コチュ)といいます。
韓国の唐辛子は辛くないと聞くことがありますが
やっぱり辛いです^^;
日本の唐辛子と違うのは日本の唐辛子のようにとにかく辛い!というのではなく辛さと中に甘みやまろやかさがありマイルドな感じです。
ただ、韓国で売っている唐辛子も中国産が多くなっていますので韓国産と書かれているものを買うのをおススメします!
韓国の粉唐辛子
韓国語で唐辛子は고춧가루(コチュカル)といいます。
고추(コチュ)→唐辛子
가루(カル)→粉
と日本語で表すそのままですね。
こちらも唐辛子同様韓国産より中国産のものが多いので
韓国産と書かれているのものをおススメします!
韓国でいう国産の韓国産唐辛子は貴重となっていてやはり割高なのを感じますが日本でも国産と中国産の値段の差があるものは多いのと同じですね。
釜山(プサン)式ナッチポックム
釜山では炒めものというより鍋です。
タコ・エビ・野菜・秘伝の唐辛子入り薬味・ニンニク等が入っていますがソウル式のものと比べると、それほど辛くはありません。
出てきた状態。
タコだらけ!!
鍋に入っている右上の白いのは떡볶이(トッポッキ:トッポギ)です。
そのままコンロにかけてグツグツと煮込んだらこんな風になります。
おまけ:반찬(パンチャン)→おかずです。
チヂミ、白菜キムチ、ポテトサラダ、水キムチ、韓国のりそしてご飯です。
こちらの写真のナッチポックムは釜山の南浦洞にある「ケミチブ」というお店のものです。
ケミチブはナッチポックムの元祖のお店とも言われています。
釜山観光ホテルからほど近い場所にあり観光客の方も多いお店ですが地元の人も多く賑わっています。
こうやって記事にしてみるとソウルで本場のナッチポックムを食べてみたくなりますね。
ソウル式ナッチポックムはすごく簡単に作れますし、日本流の味付けに辛さを強めにしてみても美味しいと思います。
おつまみにもおかずにもなるのでぜひお試しください^^